【GSダブル】世界大会のお話と振り返り
どーも、ばけらったです。
8/19にサンフランシスコで世界大会のDAY1に参加してきました。結果は1-3でドロップと不甲斐ない成績に終わりました。当日はありえないほど緊張していて情けないプレイングをしてしまいました。緊張していたのも自分に自信が持てなかったから。ドロップした後に悔し涙を流せなかったのもそこまで本気になれていなかったから。全ては事前の練習量が不足していたがゆえの必然だったと今になって振り返っています。
さて、GSを初めてから今日までそれなりに考察はしてきたつもりなのでこれまでのGSの活動報告とまとめをしていきたいなと思い記事を書いていきます。正直自己満足記事ですし、かなり長くなるので興味ない人はブラウザバック推奨です。
そもそも、自分がこのルールを触り始めてから色々な禁伝・色々な構築を使ってきましたが、本線としてきた構築はたった一つでした。
早々にbig6と呼ばれるようになったこの6体。僕はこの6体を大正義オフに参加することになった3月から8月の世界大会DAY1まで使い続けました。選出が固定化されやすいGSというルールで、最も柔軟に選出ができてマッチ戦に向いていると思ったのが最後までこの6体を使い続けた最大の要因でした。
世界大会で使用した構築はそのときの環境の変化に対応するために調整しました。
3月大正義オフ
使用パーティ
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガルーラ | ガルーラナイト | ねこだまし | やつあたり | グロウパンチ | ふいうち | せいしんりょく→おやこあい |
ボーマンダ | ボーマンダナイト | ハイパーボイス | りゅうせいぐん | おいかぜ | まもる | いかく→スカイスキン |
グラードン | べにいろのたま | ふんか | だいちのちから | 10まんボルト | まもる | おわりのだいち |
ゼルネアス | パワフルハーブ | ムーンフォース | マジカルシャイン | ジオコントロール | まもる | フェアリーオーラ |
ファイアロー | いのちのたま | フレアドライブ | ブレイブバード | おいかぜ | ファストガード | はやてのつばさ |
ドーブル | きあいのたすき | ねこだまし | ダークホール | このゆびとまれ | ワイドガード | むらっけ |
元々参加の意思はありましたが納得のいく構築がなく、前日まで本気で猫の手ダクホの構築を使うつもりでいました。ただ、わざわざ東京まで来て猫の手して楽しいのかという疑問があったため、当時トップメタだったbig6を急遽使ってみることにしました。
その頃big6で結果を残していたプレイヤーのプレイングを参考にしながら恐る恐るのプレイングでしたがなんとか個人5-2で終えることができbig6への信頼を深めました。
3月カマルオフ
使用パーティ
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガルーラ | ガルーラナイト | ねこだまし | やつあたり | グロウパンチ | ふいうち | きもったま→おやこあい |
ボーマンダ | ボーマンダナイト | ハイパーボイス | すてみタックル | おいかぜ | まもる | いかく→スカイスキン |
グラードン | べにいろのたま | ふんか | だいちのちから | 10まんボルト | まもる | おわりのだいち |
ゼルネアス | パワフルハーブ | ムーンフォース | マジカルシャイン | ジオコントロール | まもる | フェアリーオーラ |
ファイアロー | いのちのたま | フレアドライブ | ブレイブバード | おいかぜ | ちょうはつ | はやてのつばさ |
ドーブル | きあいのたすき | ねこだまし | ダークホール | このゆびとまれ | ワイドガード | むらっけ |
あまり間を空けずして自分がスタッフをするカマルオフがありました。大正義オフ以後ひたすらbig6だけを練習したためそれなりに自信はありました。変更点はこの時点でひな形ができていたグラキュレムやメガゲンガーにも困らないようにガルーラをきもったまにした点とファイアローの技はよこどりを本線としつつも他の技を試したかったのでちょうはつに。ある程度の結果を出すこととプレイングの精度を上げること、各技の見極めを目標に挑みました。
結果は予選を7-1で1位で抜け、準々決勝で同じくスタッフのYTに敗れベスト8に終わりました。ここで喫した2敗の内訳が
・ドーブルのダークホールを当てなければいけない方に外したことに起因
・グラードンカイオーガドータクンのドータクンに有効打が持てずテンポを取られることに起因
でした。上の敗北に関しては当時自分で考えられる限りの立ち回りをして敗れたものなので仕方がないとしましたが、下の敗因はなんとしても修正しなければと思いました。この頃からグラゼルネに対する切り返しとしてドータクンはじわじわと増えてきていて、このポケモンをどうにかしないとJCSは勝ちぬけられないと考え、以降はドータクン入りに対する立ち回りと技、配分の見直しをして勝率アップに努めました。
5月JCS
使用パーティ
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガルーラ | ガルーラナイト | ねこだまし | やつあたり | グロウパンチ | ふいうち | きもったま→おやこあい |
ボーマンダ | ボーマンダナイト | ハイパーボイス | すてみタックル | おいかぜ | まもる | いかく→スカイスキン |
グラードン | べにいろのたま | ふんか | だいちのちから | 10まんボルト | まもる | おわりのだいち |
ゼルネアス | パワフルハーブ | ムーンフォース | マジカルシャイン | ジオコントロール | まもる | フェアリーオーラ |
ファイアロー | いのちのたま | フレアドライブ | ブレイブバード | おいかぜ | よこどり | はやてのつばさ |
ドーブル | きあいのたすき | ねこだまし | ダークホール | このゆびとまれ | ワイドガード | むらっけ |
alice-otokonoko.hateblo.jp
↑詳細はこちら。
4月に入ってからかなりリアルが忙しい日が続きなかなかポケモンを触れない日が多く、触れた日も貸出用の別の構築(グラキュレム)を煮詰めていたためbig6は机上で考える程度になっていました。JCSはこれまでの経験値に頼る形になりましたが、終わってみれば
26-6 最終レート1798
という結果でなんやかんやあって予選を抜けられました。
ただ、苦手としていたグラカイタクンには要所で択を通して勝つ、といった感じで安定はしなかったので完成度はまだまだでした。
負け試合もクレセリアやドータクンに集中を耐えられトリルからのグラードンで返されるといったケースが多くこのあたりを詰めることを求められました。
6月日本代表決定戦
使用パーティ
alice-otokonoko.hateblo.jp
代表決定戦では自分のグラゼルネでは安定した回答を持つまでに至らなかったグラカイタクンが増えるだろうという予想をしていました。その上でアカヌマくんに協力を仰いだところ「グラカイに勝てるグラカイのプランがある」とのことで、それは自分にとってまさに渡りに船でした。すぐさま詳細を聞きShowdownで猛練習して臨みました。
結果は1-2で3位という形で予選敗退に終わりました。グラカイが多いという予想でしたが終わってみればbigBといわれるグラードンゼルネアスドータクンの構築が多く完全にメタを外してしまいました。自分のブロックもグラゼルネ、グラゼルネ、オーガレックとグラカイは自分だけでうーんといった感じ。代表決定戦のオフレポはパーティがbig6から離れているので割愛。需要があるなら書きます。
ただ、ここで最も勉強になったのは代表決定戦前日にアカヌマくんとゆうだちくんがbig6ミラーのBO3フレ戦をしているところをすぐ横で眺められたことです。とりわけ、ゆうだちくんが使っていたS84へんしんドーブルはグラカイタクンに対する切り返しとして非常に効果が期待できるものでした。誇張を抜きにしてもそれだけで代表決定戦に来た甲斐はあったと言っていいほどの発見でした。
そして、世界大会。ほぼほぼ構築の軸は完成していましたし、そこから大きく変更する必要性も感じなかったため、とにかく立ち回りの練習と各ポケモンの配分に気を配りました。
8月WCS2016 DAY1
使用パーティ
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガルーラ | ガルーラナイト | ねこだまし | やつあたり | グロウパンチ | かみくだく | きもったま→おやこあい |
ボーマンダ | ボーマンダナイト | ハイパーボイス | すてみタックル | おいかぜ | ほえる | いかく→スカイスキン |
グラードン | べにいろのたま | ふんか | だいちのちから | 10まんボルト | まもる | おわりのだいち |
ゼルネアス | パワフルハーブ | ムーンフォース | マジカルシャイン | ジオコントロール | まもる | フェアリーオーラ |
ファイアロー | いのちのたま | フレアドライブ | ブレイブバード | おいかぜ | よこどり | はやてのつばさ |
ドーブル | きあいのたすき | ねこだまし | ダークホール | へんしん | ワイドガード | むらっけ |
ガルーラ
181-177-120-x-120-167
前日までふいうちの枠をかみくだくにするか悩み続けていました。個人的にゲンガーとドータクンに対して一つでも崩しの手段を多く持ちたかったのでかみくだくに。ガルドー選出の破壊力が若干落ちますが、とにかくドータクンへのヘイトを優先させました。ガルーラとボーマンダ、どちらのメガ枠を選出してもドータクン入りに対して切り返しの手段を有しているのはBO3において有用だったと思います。
ボーマンダ
170-166-135-172-110-189
JCSまで無邪気でしたが、ミラーの時にハイボ2発で死ぬのがアホらしかったのでせっかちに。ほえるを入れたことでトリルのケアはもちろん、ミラーでマンダゼルネ選出で相手のゼルネアスに吠えるを押せるようになったのもプラスでした。
グラードン
175-x-180-202-111-156
とくに言うことなし。10万ボルト以外の技は全く試しませんでした。今思えば頭が固かったかもしれませんが、それくらい痒いところに手が届く良い技だったと思います。
ゼルネアス
215-x-130-155-119-166(5月JCS)
207-x-132-161-119-166(それ以外)
〜配分〜
B:A232ハチマキレックウザのガリョウテンセイ高乱数耐え
A232ゲンシグラードンのWダメだんがいのつるぎ最高乱数切って2耐え
C:D-1メガレックウザをWダメマジカルシャインで確定1発
207-180ゲンシカイオーガを+2ムーンフォースと+2Wダメマジカルシャインで確定
174-176-145ドータクン(A255ゲンシグラードンのWダメだんがいのつるぎ耐え)をガルーラの+1かみくだくと+2ムーンフォースで超高乱数で倒せる
S:最速
技に関してはテンプレ通り。守るを抜いて身代わりとかやってみた時期もありましたが、安定行動できなくなるのですぐ戻ってきました。
その代わり調整を考えました。ゼルネアスミラーで被弾回数が増える・先にグラードンの噴火をもらうなどの理由からゼルネアスは最速信者だったので、最速を維持したまま安心して動かせる耐久・ゼルネアスとしての役割を果たせる火力のつりあいを求めた結果この配分に落ち着きました。JCSの時は相手のメタモンにへんしんされることを嫌って効率を犠牲にしHに多く割いたゼルネアスをつかいましたが、今回のパーティではむしろ自分のドーブルがゼルネアスにへんしんすることが散見されたのでBに厚くしています。
ファイアロー
153-133-92-x-89-195
このポケモンは技・配分ともに変更はなし。
海外環境を見ているとクレセリア入りのグラゼルネが多くそもそもファイアロー自体怪しいのではと考えたこともありました。ただ、ミラーでの基本選出として長く使いこみ、そして機能していたため結局抜けることはありませんでした。
ドーブル
162-40-90-x-71-84
耐久ライン:A108レパルダスのねこだまし+C172メガボーマンダのWダメハイパーボイスを両方最高乱数以外耐え
ずっと使い続けたねこだまし・ダークホール・ワイドガード・このゆびとまれの中から泣く泣くこのゆびを切ってグラカイタクンへの切り返しになり得るへんしんを入れました。アカヌマくんがブログに書いているようにガルドーやドーゼル選出にグロパンorジオコンへんしんという勝ち筋が増えたのも◎。
ただ、これも前日まで悩んでいたのがねこだましの枠にトリックガードを入れるかというところでした。日本チャンプのLiarさんのグラレックのようにドーブルでじゃんけんを仕掛けるパーティに対して安定解が置けたり、わけのわからない運負けを減らせるといった点で非常に魅力的でしたが2枚猫による対トリル性能を優先しました。DAY2まで行けばトリガにするつもりでしたが、DAY1であえなく撃沈。トリガなら拾えていた試合が2試合ほどあったので結果、この選択は大失敗でした。
配分については猫持ち+マンダに対して一度突っ張れるように振りました。この指時代の名残でしたが、この配分にするならなおさらトリガでしたね…
さらっと対戦レポートも。
初戦:ディアオーガ。
先発ボルトゲンガー後発ナットオーガが崩せず負け。ガルドーvsボルトゲンガーでトリガが押したくて仕方なかったです。(案の定挑発鬼火でした)
2戦目:オーガレック。
2試合ともしっかりとゼルネアスを立てて勝ち。
3戦目:bigC(クレセリア)
1戦目:グラアローvsガルゼルネでしめしめと思いながらフレドラ噴火を押したらゼルネ守るガルーラやつあたり→アローで噴火をガルーラに耐えられプラン崩壊。そこからずるずると負け。
2戦目:同じ対面。アローに猫でジオコン→噴火の順に通る。またゼルネアスが守ると読んでガルーラにブレバを押すと今度はガルーラに守られてまたしてもファイアローが落ちて負け。(若干記憶が曖昧です、とにかくガルーラが要所で守って流れが変わったことだけ克明に覚えています)
4戦目:bigC(クレセリア)
嫌な負け方をした3戦目と全く同じパーティ。グラアローという立ち回りの軸を失った僕のメンタルはこのとき動揺しきっていました。
序盤有利を取りましたが、ドーブルゼルネアスの択ゲーに負け続けて、またムラっけにもやられ負け。
なかなかに記憶が曖昧です、ゴメンナサイm(._.)m
初めての世界大会は散々な結果で今でも思い返すと萎えポイント高めですが、得られたものもありました。1試合ごとに降りかかるプレッシャーや会場のヒリヒリした感覚を肌で感じられたこと、そして同胞の勝利をその国のプレイヤーたち全員で盛り上がる一体感は心を揺さぶられました。中学から続く友達との旅行も楽しかったですしね。それらを肌で感じられたのはこれからに活かさなければいけません。あと、威張るで盛り上がるのも万国共通なのだなと思いました(笑)
この場でお礼も。世界大会に至るまで構築のアイディアをたくさんくれたアカヌマくんや、調整に付き合ってくれた四留くんや旅行プランを立ててくれたハルトくんを始め、色んな人の協力があって世界大会まで来られたので本当に感謝です、ありがとうございます。
なんだか〆に入りそうな雰囲気ですが、僕のGSはもうちょっとだけ続きます。まだ全国PCLとグロリア予選があるので、そこで世界大会で得たものを活かして結果を残せるように頑張ります。それが終わったら、いままでGSで組んできた没構築やネタ構築・一発芸の数々を供養しようかな(笑)
今回はここまで。めっちゃ長かったですが、お付き合いいただきありがとうございました!来年はもっと喜びにあふれた記事を書きたいと思います!何か聞きたいことや思うところがあればコメントかTwitter@bakerattapokeまで〜