【JCS2017使用構築】コケコライチュウ~フルアタマッシブーンを添えて~【ダブルバトル】
どーも、ばけらったです。
アローラダブルの構築記事を全く書いてないことに気づいたので書いちゃいます。何人かからこのルール全然やってないやろ、みたいに言われたけど一応そこそこにはやってた(主観)のでその記録のようなものですね。ほとんどの方にとっては終わったルールなので興味ない人も大勢いるかと思いますが、暇つぶしにでも読んでくださると嬉しいです。
以下常体。
【JCSでの戦績】
悲報(抜けれなければ意味ない)
【構築経緯】
2月頃、数を伸ばしていたポリゴン2+ギガイアス・カビゴンやウインディ+カプ・レヒレ+カミツルギ(いわゆるAFK)の並びにまとめて有利が取れるデンキZカプ・コケコ+メガネエレキボールライチュウに注目。この並びは既にEMOLGAMEさんで公開されていたため(
【S2WCSレート2002】エレキボールライチュウ+カプコケコ - EMOLGAME)
とりあえず完コピで回してみたところ、基本選出(先発コケコライチュウ、後発ガブリアステッカグヤ)の強力さは実感できたのだが、それ以外の2体(同記事ではバルジーナ+カプ・テテフ)が微妙に噛み合っていないのとテッカグヤの単体性能の低さが勝率がもう一つ伸びない要素になっていた。そこで自分なりにより良くできないか考えたところ、基本選出で薄い要素を補強するフルアタマッシブーンと、構築単位で薄くなったウインディを牽制しつつおいかぜでS操作のできるウォーグルが綺麗にハマり、より勝てる構築になった。
【使用構築】
ポケモン | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 |
カプ・コケコ | デンキZ | 10まんボルト | ボルトチェンジ | マジカルシャイン | まもる | エレキメイカー |
ライチュウ(アローラ) | こだわりメガネ | エレキボール | ボルトチェンジ | サイコキネシス | めざめるパワー(氷) | サーフテール |
ガブリアス | とつげきチョッキ | じしん | いわなだれ | どくづき | ドラゴンテール | さめはだ |
テッカグヤ | ソクノのみ | ヘビーボンバー | やどりぎのタネ | ワイドガード | まもる | ビーストブースト |
マッシブーン | いのちのたま | ばかぢから | れいとうパンチ | どくづき | いわなだれ | ビーストブースト |
ウォーグル | きあいのたすき | ブレイブバード | ばかぢから | おいかぜ | まもる | まけんき |
【個別解説】
カプ・コケコ
性格:臆病
実数値:145-x-105-147-96-200
努力値:0-x-0-252-4-252
特性:エレキメイカー
持ち物:デンキZ
技構成:10まんボルト ボルトチェンジ マジカルシャイン 守る
構築のエンジンとも言えるポケモン。エレキフィールドを維持するのが肝なためコケコ以外のカプは積極的に落としていく。高速Zは計算が立てやすく、非常に使いやすいポケモンだった。
技は安定打点の10万ボルトとフィールドを奪われた時に逃げられるボルトチェンジ、ガブリアスやカミツルギのスカーフ確認やおいかぜトリルのターンを稼ぐ守るまでは確定。後述するガブリアスのおかげで挑発・吠えるに技スペを割く必要がなくなったため、対面性能を底上げできるマジカルシャインを採用。ただガブリアス自体が数を減らしているのと、意外とシャインを打たずとも勝てる試合があるためめざ炎も候補になる。
デンキZは無効にされるのを上等で打ちに行く。相手のテテフにライチュウのボルチェンと合わせて落としてフィールドを取れるようにしたり、時にはコケコに打つこともあった。
ライチュウ
性格:臆病
実数値:135-x-70-147-106-178
努力値:0-x-0-252-4-252
特性:サーフテール
持ち物:こだわりメガネ
技構成: エレキボール ボルトチェンジ サイコキネシス めざめるパワー氷
H:4振りにすると4nになって呪い宿り木でいい感じに死ぬので振らないようにしよう(1敗)
C:
〜エレキフィールド補正有り〜
エレキボール(150)でH振りベトベトンに確定一発
エレキボール(150)でH振りギガイアスに砂嵐補正込みで高乱数一発(81.3%)
エレキボール(150)で無振りカビゴンに中乱数一発(50%)
エレキボール(150)で191-116 ポリゴン2に83.7%〜99.4%
本構築のエースポケモン。エレキボールの火力が尋常じゃなく、フィールドを取っているときはS88以下のポケモンには威力150のエレキボールをぶつけ、S178以下にも威力80入るのでボルトチェンジ以上10まんボルト未満の火力が出せる。この技のおかげで環境に多くいる鈍足数値受けポケモンに高打点が持てる。また、トリルに対して挑発・吠えるといったともすれば受動的にも取れる回答ではなく、上から殴ることがそのまま回答になる点がとても斬新で気楽だった。
技は最高打点のエレキボール、フィールドを取られているときの避難用のボルトチェンジ、相手のサイコフィールドにタダ乗りでき電気半減以下の相手に打つサイコキネシス、天敵ガブリアスを倒すめざ氷ですんなり決まった。めざ氷は扱いが難しく相手によっては警戒されるので、ガブリアスの隣にボルトチェンジを打って圧をかけて最後にめざ氷で〆るゲームプランも考慮しておく。
エレキボールでトリックルーム構築を見ながら、おいかぜ構築や天候パにもフィールド+サーフテールである程度相手ができる非常にハイスペックなポケモンだと評価している。ただ、紙耐久なので扱いには気をつけたいところ。
ガブリアス
性格:意地っ張り
実数値:191-181-116-x-120-149
努力値: 60-116-4-x-116-212
特性:さめはだ
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:じしん いわなだれ どくづき ドラゴンテール
A:ダブルダメじしんで無振りコケコ確定一発
H-B:A182ガブリアスのジメンZじしん確定耐え
H-D:C200カプ・テテフのいのちのたまムーンフォース確定耐え
C146キュウコンのダブルダメふぶき確定耐え
S:準速96族抜き
ボルトチェンジの引き先になりつつ広い技範囲でウインディやカプ・コケコ、ガラガラなどと打ち合う枠。元記事のチョッキガブリアスがコケコライチュウに綺麗にハマっていたため、ほぼそのまま採用させていただいた。Dの努力値に余裕があったため重たいミミッキュ意識でSを1上げている。
技はテンプレといえるものが並ぶ中でドラゴンテールが珍しく映るかもしれないが、極めて重要な技である。これは構築を回していくうちに、ライチュウがいない時やライチュウはいるがフィールドが取られている時にポリゴン2をフリーにしてしまい、トリルからギガイアスにひっくり返されるケースが散見されたため、コケコガブやガブカグヤの並びからでもトリルを止める技として非常に重宝した。威力は低いとはいえタイプ一致なのでポリゴン2は次の受けだしができない程度には削れるし、仮に冷凍ビームが飛んできてもチョッキで耐えて裏のギガイアスを引きずりだして有利対面を作ることができる。また、優先度が遅いおかげでマッシブーンガブリアスvsきのみ持ちののろいカビゴンの並びで中途半端にじしんで削る→きのみ発動→マッシブーンのばかぢからを耐えられるといった負け筋を潰すこともできる。副産物として、イーブイ構築やドーデスナに対してもバトン先やシロデスナにドラゴンテールを当てることで試合を終わらせられる。この技で勝利を確実にした試合は数多い。
性格:意地っ張り
実数値:204-159-124-x-122-82
努力値:252-188-60-x-4-4
特性:ビーストブースト
持ち物:ソクノのみ
技構成:ヘビーボンバー ワイドガード やどりぎのタネ まもる
A:191-116ガブリアスを高乱数2発(95.3%)
A-1で145-95カプテテフを確定1発
H-B:A205ギガイアスのイワZストーンエッジ確定耐え
A162ウインディのフレアドライブ確定耐え
鋼飛行の耐性を活かしてボルトチェンジの引き先になるポケモン。コケコライチュウの天敵ともいえるスカーフガブリアスに絶対的に強いコマなのがありがたい。後出しからカプ系やガブリアスを処理したりウインディに殴られて反動で削るのがお仕事。そのため攻撃に多く配分して遂行速度を高めている。ソクノを持たせることで重たいコケコにも一度強引に突っ張れる。
技は最高火力になるヘビーボンバー、スカガブのじしんを始めとする全体技を防げるワイドガード、数値受けポケモンをハメにいくやどりぎのタネ、やどりぎと相性がいいまもるで確定。かえんほうしゃがないのでカミツルギやテッカグヤへの打点を失っているが、やどりぎを打ちたい試合の方が圧倒的に多いためやどりぎに落ち着いた。
ワイガの事故防止が本当にありがたく負け筋潰しに何度も貢献してくれたが、やはり出しどころが難しく、特に3月頃から急増したトゲデマル入りのAFK(DJパと呼ばれるもの)などにはほとんど置物に近くなったため、構築単位で別のアプローチを用意することを迫られた。
マッシブーン
性格:意地っ張り
実数値:183-210-159-x-73-131
努力値:4-252-0-0-0-252
特性:ビーストブースト
持ち物:いのちのたま
技構成:ばかぢから れいとうパンチ どくづき いわなだれ
A:191-128ポリゴン2(A233カミツルギのせいなるつるぎZ耐え)をばかぢからで102%〜119.8%
175-135カプ・レヒレをどくづきで69.7%〜83.4
B:A233カミツルギのクサZリーフブレード+スマートホーン+珠ダメージ耐え
S:準速(最速ペリッパー+3)
いまいち煮え切らないテッカグヤに代わる裏エースのような存在。コケコライチュウガブリアス@1の@1枠に求められるのは
①コケコライチュウガブリアスの並びでは処理の遅れがちなカミツルギ・ガブリアスに後出しからでも役割遂行できる
②ライチュウが倒された後でもポリゴン2・カビゴン・ギガイアスに隙を見せない
③できれば浮いていてこちらのガブリアスがじしんを気兼ねなく打てる
④コケコライチュウの天敵である避雷針勢(ガラガラ・トゲデマル)に強い
ことであり、そんな神みたいなポケモンおらんやろ〜と思いきやマッシブーンが完璧に条件を満たしていて、半信半疑ながらも採用となった。
技は最高火力になりポリゴン2・カビゴン・カミツルギ・トゲデマルあたりを殴るばかぢから、ガブリアスや草タイプを殴るれいとうパンチ、カプ系への打点になるどくづき、ガラガラ・ウインディの打点になるいわなだれとマッシブーンに課せられたタスクを全うするのにはどれも外せず頭の悪そうなフルアタ構成になった。
当初AD@カクトウZで使っていたのだが、後出ししても上から殴られて死ぬだけで弱かったのでAS@珠に変えたところ、レヒレの上を取ってどくづきを打てるわペリッパー抜きあたりでS調整しているポケモン達(ウインディやバルジーナなど)をまとめて抜き去って抜群をつけるわでいいこと尽くめだった。後発想定なのにまもる切り、耐久に一切振らないなど頭の悪さを発揮しているがめちゃくちゃ強かった。
ウォーグル
性格:陽気
実数値:175-172-95-x-96-145
努力値:4-252-0-x-0-252
特性:まけんき
持ち物:気合のタスキ
技構成:ブレイブバード ばかぢから おいかぜ まもる
唯一のS操作枠。ライチュウのエレキボール・ガブリアスのドラゴンテール・マッシブーンの格闘打点とトリルに対してはこれでもかと言うくらいに回答を用意しているので、相手のおいかぜをケアできるようおいかぜ要員を採用。DJパに最も圧をかけられるおいかぜ要員はウォーグルだと思ったのでそのまま採用。
技はコンセプトとしてのおいかぜ、最高打点で一貫性の高いブレイブバード、ウインディ引きポリ2orギガイアスといったプレイングに一貫するばかぢから、HP管理やこだわり確認のまもるで決定。
ほとんど出さないが、ウォーグルマッシブーンの追い風展開はSDで結果を残していることからも選出時点で警戒してもらえたかなと思う。
【選出】
・基本選出
先発カプ・コケコ ライチュウ
後発ガブリアス テッカグヤorマッシブーン
基本的にコケコライチュウスタートでそうそう出し負けしない。裏にはテッカグヤとマッシブーンで刺さっている方を出す。フィールドを取っている時はそのまま特攻、取られている場合はボルトチェンジで避難しながら再展開を狙う。
避雷針持ちがいる時など
先発:カプ・コケコ ガブリアス
後発:マッシブーン ライチュウorウォーグル
トゲデマルのエレキフィールドびりちくでマッシブーンが怯まされると負けです。
相手によってはこの限りではないが、基本的にこの2パターンのどちらかに落ち着く。
【雑感】
JCSという大会は対戦数を制限されてからもう久しくなる。この形式で安定して抜けるには
①安定した選出が用意されていること(短い選出・技選択時間を有効に使う)
②運勝ちしやすく運負けしにくい構築を用意すること(1敗の比重が大きい、1敗はレート-30に相当。特に低レート相手に取りこぼさない)
③その時の環境をしっかり予想・把握して臨むこと(環境に迎合したものを使うか、それをメタったものに走るのか基本的にはその2択)
が大きな要素になると思っていて、今回の構築でもその3つを特に意識して組んだ自信作である。ただ、低レート(恐らくシングル勢かと思うが)極力相手をしたくないガラガラを引きまくって死んだり、コケコライチュウの耐久面の脆さから少しの初見殺しや強引なプレイングで崩されたりしたのでこの辺りはもっと事前に考慮しておかなければならなかったと感じる。
常体終わり。
以上、JCS抜けられなかった雑魚による説得力のない戯言でした。普段仲良くしてる人たちが多数抜けてるので、その人たちのさらなる活躍をお祈りしてこの記事をを締めくくりたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!もし意見などありましたらコメント欄かTwitterID@bakerattapokeまでお願いします。